2007年11月03日

国民年金の免除制度ってどんな制度?

  最近、「国民年金の免除制度」ってマスコミ等で
とりあげられていますが、実は、免除制度自体がとても
複雑な制度になってきているのが現状です。

簡単にいえば、免除には、「法定免除」と「申請免除」の2つが
あります。

■法定免除とは、
障害年金を受けているときや生活保護を受けているときなどは、
届出をすることによりその間保険料が免除される制度のこと。

■申請免除
経済的な事情で保険料を納付することが困難なときは、申請
して承認を受ければ保険料が免除される制度のこと。

ただ、とても制度が複雑化してきているのは、この申請免除の
種類が増えたことによります。

この申請免除には、3つの種類があるんです。
①免除(全額免除・一部納付)申請、②若年者納付猶予申請、
③学生納付特例申請です。

それぞれの、説明は下記のとおり。

①免除(全額免除・一部納付)申請
→本人、世帯主、配偶者の前年所得が一定額以下の場合に、申請
手続きをすることにより、保険料の納付の免除額が変わってくる
というものです。
免除額は、下記のとおり、4段階。
・全額免除・・・・・保険料0円
・半額免除…・・・保険料7050円
・1/4納付・・・・保険料3530円
・3/4納付・・・・保険料10580円

②若年者納付猶予申請
→30歳未満の方で、本人、配偶者の前年所得が一定額以下の場合
に、申請手続きをすることにより、保険料が納付が猶予されるもの。

③学生納付特例申請
→学生の方で本人の所得が一定額以下の場合に、申請手続きをする
ことにより、保険料の納付が猶予されるもの。

ながながとした説明になりましたが、
つまり、「免除制度」は、こんなにたくさんの制度があります。
特に、申請免除は、複雑化していて、わかりにくいですね。

もし、経済的な事情から国民年金の保険料が払うことができない場合
は、免除申請をしておくことをおすすめします。

保険料を払いたいけど払えない、でも、免除の申請を受けている人と
保険料を払いたいけど払えない、でも、なんの手続きもしていない人
では、給付に差がでてきますからね。


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Posted by まゆまゆ at 04:00│Comments(0)年金
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プロフィール
まゆまゆ
まゆまゆ
大阪府寝屋川市に生まれる。
大学卒業後、民間企業にて 販売・総務・人事
の職に就く。その後、人事コンサル会社併設の
社会保険労務士事務所にて勤務社会保険労務
士としてキャリアを積む。
在職中、企業の経営者・人事担当者様から労務
相談を受けるにつれ、「人とキャリア」ということに
ついて深く興味を抱くようになり、独立行政法人
雇用能力・開発機構の主催するキャリアコンサル
タント養成講座を受講する。その後、2006年12
月に独立し、山田真由子社会保険労務士事務所
を開設する。自らの3度の転職と多様な働き方
(出向・派遣・紹介予定派遣など)をもとに、現在、
社会保険労務士業のかたわら、民間や公的機関
にて求職者の就業への動機付けのサポートを行い就
職支援セミナー講師をしている。



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